<都市景観賞>
<都市景観奨励賞>
「平成23年度第1回小樽の歴史と自然を活かしたまちづくり景観審査会」が、11月10日(木)14:30から15:30まで、小樽市役所別館第3委員会室で、景観審議会飯田勝幸会長他10名の委員が出席して開かれ、小樽市都市景観賞を選出した。
小樽市都市景観賞は、小樽の歴史と風土に調和した都市景観をつくり出している建築物やイベントなどを表彰し、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めるために、昭和63年に設けた。今年で19回目となる。
募集概要は、3年以内に新築・改築した建築物又は新設・改築した道路、公園等や、3年以内に修復等により再生し、その建物の価値を高めた歴史的建造物。地域に定着し、優れた都市景観を創出しているイベント等。
応募したのは、(A)歴史的建造物・4物件、(B)A以外の建築物・モニュメント・工作物・看板等・4物件、(C)その他(緑の演出・イベント・広場等)・5物件の計13件。
平成23年10月24日(月)、小樽市役所(花園5)別館4階第3委員室で、矢島委員長他5名により選考委員会が開かれ、13件の応募の中から、現地視察やスライドなどにより、景観賞に4件、奨励賞に3件の候補を選考した。11月10日(木)の会議で、7件の選考候補をそれぞれ景観賞と奨励賞に選出した。
矢島建委員長は「自然な町並みに調和し、小樽らしい景観を作っているもの。後世に残そうと考えるものを選んだ。3分野(A・B・C)より、平均に選考された。GOLD STONE(ゴールドストーン)は、息づいている景観、茨木家中出張番屋は、古い鰊時代の景観、コミュニティの場となり使用されていることも大切な事。坂牛邸は、近所への景観を与え、花園銀座商店街は、市民に潤いを与えている。桜を10年かけて育て、通りの景観に繋がっている。尽力や協力があり高く評価した。合同庁舎も景観を考えて作られた。運河クルーズは、道路だけではなく、水路も景観を生み出している。船より動く景観資源であるという事。Cafe White、歴史的建造物もあきらめてはいけない、地域に密着していて今後に期待している」と講評した。
小樽市建設部まちづくり推進課より、「(仮称)小樽市屋外広告物条例」パブリックコメントの実施についてや登録歴史的建造物の改修では、北海製罐の外壁・小樽バインの屋根の塗装・富岡教会の外壁工事が行われ、登録歴史的建造物の意向確認では、所有者との確認を進めている旨の報告があった。
閉会後、景観審議会長より市長に、「第19回小樽市都市景観賞」の選考結果が報告された。
飯田会長は「たなげ会のように歴史的な建物で催しをしながら再生していくなど、成長してきた。新しい物が新しい景観を作るようなものを期待したい。港町なので船が入ってくる時にシンボルになるようなものが欲しいと思う。小樽は古い建物が多く、デザインが凝っている。いずれ無くなるのではなく、活かしていく、周りが支えていく事が今後のために大切である」と述べた。
中松市長は「北運河・日本郵船の方へ、なんとか観光客のみなさんが行ってほしい場所だと真剣に考えている。日本で3番目に開通した旧手宮線の線路が残っていて、産業遺産のひとつとして、もっと回遊し散策してもらえるような整備を取り組んでいきたい。中心部から北へ行き、ゴールドスートンは若い人のライブや食事に取り組んでいるので、相談しながら知恵を出したい。しゃこ祭も旧小樽郵船前で行われるなど、その積み重ねで理解をしてもらいたい」と話した。