読書週間に合わせ「手作り絵本展示会」が、小樽市立図書館2階ギャラリーで、10月27日(木)から11月9日(水)まで開かれている。主催は小樽子どもと本をつなぐ会。
生涯学習プラザで9月12日に行われた、手作り絵本の講習会(田辺悠子講師)に参加し完成させた、世界にたった一冊だけの絵本展示会。田辺講師の「絶対に完成させてください」との願い通り、参加者は思い思いの絵本を完成させ、16冊の力作が並べられいる。絵本は手にとって読むことができ、その温かいぬくもりが伝わってくる。
「あかちゃんがやってきた~家族がふえたよ~」は、絵をすべて色鉛筆で書き、病院でもらう胎児の写真を写し書きしたものから始まり、母親が見た子どもの表情を優しいタッチで描き、ほのぼのとした子どもの日常が描かれている。
「おひさま はらっぱ」と題し、銭函の子育て支援サークルでの様子が描かれたものなど、どれも、力作揃いで温かい気持ちにさせてくれる。
同会の中川めぐみ代表の作品は「きせつのはなたば」というタイトル。秋のページは「ひらひら かれはが ひらひら まいちり ひらひら さびしい あき ひらり」と書く。「季節の移り変わりを作ろうと思い、制作に取り掛かった。文章は自分で考え、挿絵は、パソコンから印刷したものを貼った。色紙に書いた文字を切り抜く所は苦労した。子どもには『すごいね』と言われた。制作時間は、講習会当日と、家では3日くらいかかった」と、満足した様子だった
主催の小樽子どもと本をつなぐ会は、4年前に発足。子どもに”本の楽しさ”、”面白しろさ”を伝えるために立ち上げた。子ども達の読書時間が少なくなってきているので、もっと、本を読むきっかけになればと様々な活動を行っている。
各学校へ「読み聞かせボランティア」を行い、現在市内6校余市1校が登録している。毎月会合を開き、情報交換、研修などを行っている。色内小学校では、火曜日から金曜日まで毎朝、会員10人を振り分けて、1日2クラスずつ読み聞かせをしている。また、学期ごとでは「お話しの会」を行っている。
中川代表は、「絵本の展示を見に来てくれた人が、ノートに『感動した』と書き込みをしてくれた。とてもありがたいと思った。見た人が子どもに伝え、次から次とつながりが持てたら良いと思う。もっと、本を読む時間を作ってもらいたい。自分の小学校だけではなく、他校の人やいろいろな人と出会って、情報交換し、知らない事を教え合いたい。常に勉強になり、大人になってから沢山の本と出会い、そこから感じ得たものが多い」と話す。
11月19日(土)の「読み聞かせボランティア養成講習会」は、いなきたコミュニティーセンター内5階集会室で、10:00から11:30までを予定。