中川和子ファンクラブ”ハンマークラヴィア”コンサートVol.30″目をつぶればウィーン”(ピアノ中川和子・竹内素子)が、10月14日(金)19:00より、市民センターマリンホールで開催された。来場者約200名。
プログラムは、モーツァルト「4手のためのソナタ・ハ長調・KV.521」、シューベルト「ファンタジー(幻想曲)へ短調」、シューベルト「ロンド・イ長調」、ブラームス「ハンガリー舞曲・1.2.5番」、ヨハン・シュトラウス「美しき青いドナウ」など。
中川さんは小樽在住。東京音楽大学ピアノ科演奏科コース卒業、ウィーン国立音楽大学ピアノ科卒業。国内外の演奏家やオーケストラとの共演、独奏で高い評価を得ている。
竹内さんは、桐朋学園大学音楽学部卒業、ウィーン国立音楽大学に留学。室内楽・伴奏などの分野で多くの演奏会に出演している。ウィーンでは、4年間一緒で、現在も連絡を取り合う友人である。竹内さんとは、初めての連弾で(ひとつのピアノを2人で弾く)、共演が実現できる日を心待ちにしていた。
中川さんは、「30回ものコンサートができた事の驚きや喜びがある。題名の”目をつぶればウィーン”は、仕事の中でウィーンでの生活は、イメージが大きいのでタイトルに決め、感謝も込めている。懐かしいウィーンの頃を、目をつぶっただけでも思い出す事ができる。プログラムの内容も、ウィーンの雰囲気を味わってもらえればと、選んだ曲ばかり。30回を重ねる記念も含めて楽しんでもらえれば嬉しい」と、コンサートへの思いを語る。「連弾のための知られざる名曲もあるので、いつか紹介したかった。連弾のパートナー選びは、難しい。考える方向が一緒でも、仲良しでもできないものである。竹内さんとは、いろいろな意味で大丈夫」と話す。
小樽で続ける理由は、「人の良さ。ひとつひとつの出会いが、続ける理由になっている。自分の存在が分る。人とのかかわりが分る。おおらかで、のびやかで、窮屈にならないイメージがある」と、小樽を愛する一人でもある。
4手のダイナミックなピアノの音が会場に響き、観客を魅了していた。