合同華展 流派それぞの個性光る


flowerFS.jpg 第62回文化祭 合同華展が10月5日(水)から8日(土)まで、市立美術館1階研修室・ミーティングルームで行われている。
 草月会北海道支部グループ緑、華道家元池坊小樽支部、小原流小樽支部、深雪アートフラワー遠田絢子教室が運営し、出展している。
 華道家元池坊小樽支部栗栖玲子支部長は、「『祈りの花』と題して、東日本大震災復興を願って花が活けられ、展示されている。今年の6月には、札幌花展があり、今回よりも大きな『祈りの花』が活けられた。文化祭の為に季節の花を使い、秋の風情を出した作品ばかりとなっている」と話す。
 深雪アートフラワー教室では、花びらの一枚一枚すべてが手づくりされている。白い布を染め、コテをあて、花びらを作っていく。同じように教わって作っても、風合いが違い、作る人の個性が出ておもしろい。
 会場に来ていた相澤英子さんは、「平成8年から習い始め15年経つ。アートフラワーが夢で、続けられる時間がある時に始めようと思っていた。偶然にも遠田先生に出会い、今日まで来た。楽しくて寝る時間がもったいないくらい。奥が深くて花の種類も多い。自分でそれぞれにアレンジでき、十人十色。思うようにいかない事にはがゆさを感じる事もある。作品には、作者のイメージが込められている」と、微笑みながら話していた。
 草月流は、大胆なイメージで、木を使った生け花になっている。植村香里以さんは、教室を主宰している。今回の作品は、花器はご主人が焼いたものを使用し、夫婦合作の作品。「ダイナミックな中に繊細さもあり、花が語りかけてくるように活けてある」と話す。
 会場には思い思いの作品が並び、華やかな雰囲気になり、心が穏やかになる作品が並ぶ。