受講生244名の作品並ぶ 「第34回小樽市老壮大学作品展示会」


 第34回小樽市老壮大学作品展示会が、小樽市産業会館(稲穂2-17-1)2階で開かれている。
 小樽市老壮大学は、今年で47年目を迎える。小樽市・小樽市社会福祉協議会・小樽グリーンライオンズクラブ・小樽市老人クラブ連合会が主催。学長は中松義治市長。
 昭和40年発足当時は、老人クラブ連合会を母体とした研修行事を公会堂和室で一日日程で開催した。現在、受講生は306名(聴講生も含む)。4月に小樽市経済センター7階で入学式があり、翌年3月に終了式。対象は、おおむね60歳以上の小樽市民。趣旨は、「新しい時代に対応して力強く生きる老人のあり方を学び、家庭生活や社会生活に果たすべき役割について研鑽を深め、心身ともに健康の増進をはかる」。
 受講科目は12科目あり、それぞれ週2回(2科目まで受講可)、9:30から11:30までの2時間。会場は、総合福祉センター・いなきたコミュニセンター・小樽赤十字会館・もみじ橋実習場など科目によって違う。遠足(6月)、作品展(9月)、研修旅行(10月)、終了記念集「老壮」発行(3月)と行事も多彩。事務局は、毎月、老壮大学だより「老壮」を発行し、大学の様子を細かく知らせている。
 特別講座の山本眞樹夫氏(小樽商科大学長)「商大の百年」、林家とんでん平氏(落語家)「炭鉱の情(やまのこころ)」、亀井秀雄氏(小樽文学館長)「明治の女流作家」はすでに終了。今後は、10月20日(木)にジョン・リース氏(在札幌アメリカ総領事)「アメリカ社会の多様性」、11月8日(火)に老壮大学学長の小樽市長講演を予定している。
 特別講座のもうひとつの楽しみは、講座の前の大進恒雄氏による音楽講座。会場いっぱいに明るい歌声が響きわたる。小樽にちなんだ歌(小樽のひとよ・おれの小樽)や懐かしい童謡(桃太郎・うさぎとかめ・青い眼の人形)もある。集中講座では、パソコン・英会話・観光ボランティア体験・軽運動・フラダンスクラブがあり、これもスキルアップに繋がる講座。
 初日の展示場で当番をしていた書道科漢字の梅津正市さんは「20年近く受講し、週2回学んでいる。書道科漢字は3組あり56名の作品を展示している」と説明した。
 小樽市老壮大学事務局・阿部隆一次長は、「60歳から受講できるが70歳台が多い。最近は、受講生も減少傾向ではあるが、努力を積み重ねている。楽しいから続けられるのだと思う、気持ちも若さを保つ事ができる。作品展は、素晴らしい作品ばかりだ。高齢だからと家にこもるのではなく、学ぶため・健康のためと意識を持って通っている」と語った。
 事務局の本間さんは、「受講生はとても熱心で生きがいにしている。クラスの輪を大切にし、学生に返ったみたいと聞く。日々努力している受講生の姿を多く見ている。教わることも沢山ある」と話す。
 今回は、受講生244名の作品を、下記の通りの日程で展示する。
 9月7日(水)〜10(土)は、書道科漢字Ⅰ・書道科漢字Ⅱ・書道科漢字Ⅲ・俳句科・版画科・絵手紙科・盆栽サークル。
 9月14日(水)〜17日(土)は、書道科かなⅠ・書道科かなⅡ・園芸科・水彩科Ⅰ・水彩科Ⅱ。
 老壮大学入学希望の方や内容を知りたい方は、小樽市老壮大学事務局 〒047-0033 小樽市富丘1丁目5番10号総合福祉センター2階 TEL・FAX 0134-27-3120