福島っ子・小樽っ子「みんな輪にな〜れ!」 おたる子ども劇場


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 福島っ子、小樽っ子、「みんな輪にな〜れ!」と、8月11日(木)、小樽市立望洋台小学校体育館で、「おたる子ども劇場」が行われた。
 参加者の160人は、福島から小樽の夏休みに来ている福島っ子55名と、地元の小樽っ子105名。用意されたイベントのジャグリングショー、バルーンアーチ、マジックショー、流しそうめんなどを、福島っ子も小樽っ子も一緒になって、和気あいあいと楽しんだ。
 「おたる子ども劇場」の永富和花子代表(35歳)が、「子ども劇場は、母親が作った団体で、年4回ほどの舞台鑑賞を計画している。生で見ると気持ちまでが伝わり、舞台を通して、心が通えるようにと願っている。
 また、子育て中のお母さん同士が仲良くなり、子育てに自信がなかったり、不安になった時、仲間になって助け合いたい。今回の震災後、小樽での生活は何も変わらなかった。でも、福島の子ども達はどうだろう?と考えた時に、この企画を思いついた。
 小樽と福島の子どもと大人がひとつになって、楽しいと思うことを実行したい。手作りの会なので、みんなで協力しましょう!」と挨拶。
 初めにクロさんによるジャグリングショー。クロさん(35 歳)は、東京生まれで小樽在住。数々の賞を受賞した、小樽を代表するパフォーマーの一人。アップテンポな曲に合わせて登場。5つの輪を巧みに扱ったり、梯子にバランス良く乗り、移動したり、風船・ボールでのパフォーマンス。体育館には、子ども達の歓声が響いた。
 そして、クロさんプロデュースのバルーンアーチを、班に分かれてみんなで作った。バルーンアーチをバックに記念撮影して、みんなの笑顔が広がった。さらに、太田ひろしさんのマジックショーがあり、トランプ手品や、ハンカチ手品では種明かしされ、子ども達は、興味深く見ていた。
 その後は、待望の「流しそうめん」。そうめん・きゅうり・みかん(缶詰)・トマトが流され、大人も子どもも涼しげなそうめんを、歓声を挙げながら美味しそうに口に運んでいた。
 望洋台小4年生の佐藤理鼓・佐藤楓香さんは、「クロさんのショーが楽しかった。バルーンアーチも良かった」。福島から来た小学1年生の山田健太くんと、2年生の鳴海裕生くんは、「クロさ んのショーで、梯子に乗ったパフォーマンスが凄かった」と、風船で楽しそうに遊んでいた。
 「福樽プロジェクト」の石川聖晃副代表は、「子どもが元気に楽しそうにしている。お母さん達の顔も明るくなってきた。毎日、外で遊び日に焼けた。笑いが絶えない事に感謝している」と話していた。