小樽市内の塩谷海岸を拠点に活動するウインドサーフィンクラブ「アトム」(黒崎威会長)は、8月9日(火)、ボランティア団体「YaReRuKoTo実行委員会」(尾形紀泰代表)が主催して受入れている、東日本大震災の被災地の福島県の家族を同海岸に招待。総勢41名の福島県の家族たちは、塩谷の潮風を受けながら海水浴を満喫した。
同クラブメンバーが、「YaReRuKoTo実行委員会」が被災地の家族を受入れていることを知り、「小樽の夏の日の1日を当クラブが活動の拠点としている塩谷海岸で海水浴を楽しんでもらおう」と企画。
メンバーやその知人、家族、ライフセービングクラブ、学生など約30名が、ボランティアスタッフとして参加。塩谷海岸は、海水浴場として届出がされていないため、海面に遊泳区域を独自に設置し、陸上・海上の安全管理を徹底して41名の家族を招いた。
子供たちは、東電福島原発事故の放射能の不安と恐怖から離れ、自由に砂浜を駆け、水泳や砂遊び、貝殻集め、子供用サーフィンボード、 ウインドサーフィンなどを楽しんだ。子供と一緒に海水浴を楽しむ親の姿も見られた。お昼には、「漁師の母ちゃん」の手作りのカレーや浜焼き、ホタテ焼きなど小樽らしい味を堪能。
帰宅時間になると、「まだ海に入りたい」などと泣き出す子供も。アトムメンバーたちは、「泣かれるほど楽しんでもらえたということで嬉しい」と喜んでいた。
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