小樽市総合博物館(手宮1)は、3月13日・20日27日の日曜日、博物館ゼミナール「小樽学 石炭 黒いダイヤの過去と未来」を開講する。
同館は、「小樽の歴史・自然等を総合的に考察し、『小樽学』として市民に高度の知識を提供する」ことを目指している。
このため、2002(平成14)年から毎年、「総合博物館ゼミナール」を開講。これまで、「小樽からみた北海道の近世」や「小樽の地域史と考古学」、「食から見た小樽」など様々な視点で小樽学を市民に提供してきた。
今回は、かつて北海道を支えていた石炭について、再度資料・史料にもとづき実証的に考えていくシリーズ。石炭に関わった人々の暮らしなど、それぞれの分野の専門家を迎えて3週にわたって講義を開く。
13日(日)は、北菱産業埠頭株式会社の山本文博副社長が、「石炭とは 石炭概論」と題し、石炭という鉱物の特性や現在の採掘状況などについて講義する。
20日(日)は、芦別市星の降る里百年記念館の長谷山隆博学芸員が、「産炭地のくらしとあゆみ」と題し、小樽港から積み出された石炭のほとんどは空知から運ばれたもの、空知の産炭地の人びとのくらしについて語る。
27日(日)は、地質史・鉱山史研究家の地徳力氏が、「石炭がもたらしたもの 炭山・鉄道・造山運動」と題し、北海道の炭鉱が発見された経緯やそれに伴う鉄道網の発達、さらに北海道に石炭が埋蔵された理由などを述べる。
講義は、いずれも10:30~12:00。各回60名。入館料(一般300円、高校生及び市内在住70歳以上150円、中学生以下無料)のみ。申込み:034-33-2523 同館(石川) メール museum@city.otaru.hokkaido.jp