英語の絵本よみきかせで小中連携 西陵中校長が色内小へ


english-yomikikase1.jpg 「Hello everyone. Nice to meet to you again」。市立西陵中学校(富岡2)の渡辺常彦校長が、12月22日(水)、同校区内の市立色内小学校(稲穂5)を訪問し、英語の絵本よみきかせ授業を行った。
 色内小学校では、2011(平成23)年度からの小学校の英語必修化に伴って、早い時期からボランティアによる英語授業が盛んに行われている。
 今年3月まで西陵中のPTA広報担当していた、色内小PTA会長の中川めぐみさんが、「PTA広報のコンクールで、優秀賞を取ったご褒美に色内小でぜひ英語の絵本を読んでください」と、英語の専門である渡辺校長に依頼したことがきっかけで、今回の英語の絵本よみきかせ授業が実現した。
 英語のよみきかせは、5年生の21人が対象となった。渡辺校長は、「Hello everyone. Nice to meet to you again」と子供たちに挨拶し、早速、よみきかせを始めた。
english-yomikikase2.jpg 絵本は、村上春樹さんが新訳し話題を集めた「the giving tree (おおきな木)」。1ページずつスキャンしてスライドショーをつくり、その画像を子供たちに見せながら、「Once there was a tree.一本の木がありました」、「こっちに来て遊ぼう。ボウヤ。come on boy」、「and tree is happy.木は幸せでした」と、英語と日本語訳を織り交ぜながらよみきかせた。
 献身的な無償の愛を伝えるストーリーで、「君たちが大人になっても、この木のように優しく包んで支えてくれる人がいる。クリスマスは、そういう人に感謝する日かもしれない。メリークリスマス」とまとめた。
 最初は戸惑っていた子供たちだが、次第にそのストーリーに惹き込まれ、英語と日本語が混ざる慣れないよみきかせを楽しんだ。「私は英語を習っているけれど、あまり喋ることが出来ず分からない。よみきかせを聞いて意味が伝わり面白かった」(松田芙愛さん)。「英語がうまくてびっくりした」(宮田広輝くん)。「英語で本を読んでもらって楽しかった。また機会があれば読んで欲しい」(迫田理沙さん)。
 中川・PTA会長は、「数年、中1ギャップが問題になっています。私がPTA会長になってから小・中連携をお願いしてきました。色内、西陵の校長先生も全力で動いてくれています。安心して、中学校生活をスタートさせるためには小・中連携が必要です」と話していた。