世界で一番小さいスポーツ「アームレスリング」の世界選手権(アメリカ・ラスベガス)で、マスターズ60代全日本チャンピオンの安田幹夫さん(61)が4位に入賞した。
安田さんは、小樽市消防本部の消防士。小樽ボディビルセンター(若竹13)に所属する。余市町出身で小樽桜陽高校に通い、柔道のウェイトトレーニングとしてパワーリフティングを始めた。消防士になってからも、「レスキュー隊なのに弱かったら格好悪い」とトレーニングを続けた。
45歳の時に腰と膝を痛めたことから重いトレーニングを続けることが困難となり、「何か目標を持たないと」とアームレスリングを始めた。アームレスリングのポイントとなる肘から手首までを集中的に鍛えた。中学生の頃はクラスで負け知らずの豪腕で、「自信があった」と北海道大会に出場。マスターズ(40 代~)では、これまでに11回も全日本チャンピオンになるなど好成績を残している。
世界選手権にもたびたび出場し、1999(平成11)年の東京大会では、マスターズ50代で世界チャンピオンになった。今年は、マスターズ60代で全国優勝し、12月6日~12日にアメリカラスベガスで開催された「第32回WAF世界アームレスリング選手権」に出場。
アメリカやカナダなど強豪揃いで、1回戦でアメリカの選手に敗退してしまった。敗者復活戦で勝ち上がり、セミファイナルまで勝ち進んだ。しかし、ファイナル進出をかけた戦いで肘が浮き失格、惜しくもメダルを逃す結果となった。
「優勢に進んでいたが、よし来たと力を入れた瞬間に審判からエルボーと指摘され失格になった。勝負には勝っていたが、試合には負けた。力で負けた気はしない。また来年世界大会に挑戦する」と力強く語る。
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