氷点下の小樽港で、12月16日(木)11:00から、小樽海上保安部(港町5・村田織彦部長)は、北防波堤と島堤に設置されている赤と白の灯台の定期保守・点検を実施した。
小樽港には、初代小樽築港事務所長の廣井勇による北防波堤(手宮寄り)、2代所長の伊藤長右エ門による南防波堤(築港寄り)が建築され、港を約100年間守り続けている。1920(大正9)年、南北の堤頭には、赤と白の灯台が設置され、入港する船舶の安全確保に務めている。灯台の台座には記念碑と名板「光波万里」が取り付けられている。赤灯台は、1974(昭和49)年に、北防波堤の先端に新たに設置された北副防波堤に新設された。関連記事
2基の赤白灯台は、ともに鉄筋コンクリート造円塔形(高さ14m)。赤灯台はLED電球、白灯台は市販のハロゲン電球で、日中、太陽電池装置のバッテリー(1基24ボルト)を蓄え、夜になれば船舶に光を届ける。同部では、赤は6ヶ月、白は3ヶ月に一度、高島の漁師・成田正夫さんの漁船「第三十八幸成丸」を借りて定期保守・点検を行っている。
16日(木)は、ちょうど赤白灯台の保守・点検日が重なり、海保職員4名が、2基の作業に当たった。氷点下の凍れる中、作業員たちは、「船舶の入港時の安全には灯台が必要。万が一の時のために」と、バッテリーの電圧や電球の確認などを入念に行った。