丸井・グランドホテル跡利用 市長「プロジェクトチームで取組む」


 市内中心街に建つ旧丸井今井小樽店とグランドホテル(稲穂1)が、真っ暗闇の幽霊ビルになってから、永い時が立つ。関連記事
 この跡利用問題を巡り、12月9日(木)に開かれた小樽市議会第4回定例会予算特別委員会で、来年4月に任期終了が迫る山田勝麿市長は、「商工会議所と連携してプロジェクトチームを作って取組みたい」と、これまでの消極姿勢から、ようやく自らの公約に積極的に取組むことを明言 した。
 同ビルは、地上13階地下1階建て(延べ約43,000平米)。管理所有していた小樽開発(岩永政晃社長)は、今年4月に自己破産。現在、小樽開発の破産管財人が管理し、債権回収会社(東京)によって不動産競売に掛けられている。関連記事
 9日(木)の予算特別委で、自民党の井川浩子議員が、「旧丸井今井が閉鎖されたままで、通りは真っ暗だ。跡利用についてはとんでもない発想が必要だ」と質問。
 山田市長は、「あの近辺は暗い。タクシー乗り場に街灯があるが、点いていない。以前はグランドホテルから電気を引っ張っていたのだと思うので、建設部に電気を点けれと言って検討させる。ビルは、小樽市だけでなく、民民の話でどこまで市が介入出来るかが問題だが、商工会議所と連携でやろうとなったので、プロジェクトチームをつくって取組みたい」と答弁した。
 市では、建設部まちづくり推進課、産業港湾部、総務部企画政策室でプロジェクトチームをつくり、11月から新体制となった小樽商工会議所と連携し、旧丸井今井小樽店とグランドホテル跡地の任意売却に向けて検討を進める。年内にも第1回目の会合を開く予定。
 近くの商店主は「山本秀明新会頭が、この建物を安く買いたいと言う噂があり、新会頭の思惑に合わせ市長が動き出しただけで、何で今頃になって市長が急に積極的になったのか。公約だったのだから、もっと早くからやるべきことだ。この周辺を暗くしたのは、山田市長に責任がある。任期中にできるのか」と手厳しい。