小樽市築港にある巨大ショッピングセンター・ウィングベイ小樽の核テナント「ポスフール小樽店」の4階が、11月19日(金)から閉鎖されること が分かった。
ウイングベイ小樽の札幌寄りの1番街(シーブ棟)では、2006(平成18)年から4階、2007(平成19)年から3階が閉鎖されたままとなっている。さらに、今夏には、洋服店や電気店も次々に閉店・撤退し、施設内はシャッターが閉じたり、休憩所に変わるスペースが多く見られ、テナントが埋まらない歯抜け状態となっている。
長年空洞化状態が続きテナント撤退も相次ぐ中、核テナントでウイングベイ小樽を所有運営する小樽ベイシティ開発の194億円の別除権付債権者である「ポスフール」には、空きテナントもなく順調に進んでいた。
しかし、「OBCのテナントの3階と4階が空いていて効率が悪い」(イオン北海道)と、11月に入り、4階でテナント出店している100円ショッ プ「キャンドウ」やCD販売「玉光堂」、「メガネのプリンス」などを3階や2階に振り分け、店舗改善することにした。
「キャンドウ」はすでに閉店し、移動作業を行っている。他のテナントも11月17日(水)までに一時店を閉じ、2階や3階で20日(土)頃からオープンする。「売上げも減少することなく、テナントさんを同じフロアに圧縮することが出来るので、お客さんにとって便利になる」としている。
19日(金)からは4階は閉鎖されるが、イオン北海道では、「OBCと話し合いを進め、空いている3階と4階のスペースとともにテナント導入をしたい。一時的には4階を閉鎖することになるが、今年中にはテナントを決めたい」としている。
小樽市(山田勝麿市長)が、前新谷市長時代から鳴り物入りで巨額の投資をして誘致した巨大ショッピングセンターも、札幌側は片肺をもがれた状態だったが、ここにきて、小樽側までも空洞化することになり、両肺をも失う惨状が露呈し、先行きの一層の不透明感が漂っている。
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