北海道鉄道130周年記念 DMV体験乗車に歓声



 北海道最初の鉄道(幌内鉄道・手宮ー札幌)の開業日となった11月28日(日)。JR北海道と小樽市総合博物館(手宮1)は、開業130周年を記念し、道路と線路を双方向に走行出来る「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の体験乗車会を同館で実施した。
 幌内鉄道は、1880(明治13)年、小樽市の旧手宮駅と札幌駅を結ぶ道内初の鉄道として開通。石炭積み出し、開拓のための生活物資・生産資材の輸送、海陸交通の接点として発展した。
DMV.jpg 同館が位置する手宮は、北海道の鉄道発祥の地で、周囲には、機関車庫3号、同1号、転車台、貯水槽、危険品庫、擁壁など、当時の貴重な鉄道施設が残っている。日本近代化を物語る鉄道資料「旧手宮鉄道施設」として、2001(平成13)年に国の重要文化財に指定されている。
 JR北海道と同館は、断続的に雪降る中、同館屋外中央ホーム横の側線を使用して、幾度も「DMV」の体験乗車を実施。走行は約50mだったが、短い間に 40kmのスピードを出し、来場者たちを驚かせた。乗車を待ちの家族連れなどからは「すごい」、「早い」との歓声が上がった。走行だけでなく、車輪の切り替えにも注目が集まり、鉄道マニアたちは、その瞬間をカメラに収めていた。
 札幌の村山貴洋くん(7)は、「鉄道大好き。初めてDMVを乗ったけれど、線路も道路も走れるからすごいと思った」と感動の様子だった。
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