市立小樽病院高等看護学院(東雲町9・馬渕正二学院長)は、11月5日(金)10:30から同校体育館で戴帽式を行った。
戴帽式は、医療現場に出る前の生徒に、シンボルであるナースキャップやエンブレムを与える儀式。今年は、4月に入学した1年生30人(女29・男1)が臨床研修に挑む。
馬渕学院長は、冒頭、「いよいよ臨床研修のため、医療現場での実習が始まります。実習では、医療人の一人として病む方々と接することになります。今まで学んだ知識が十分であったか、どのように現場で活かせるか、もう一度勉強しなおさなければならない場合もあると思います。人に教えられるだけでは十分ではありません。より良い看護をより良い制度を求め、自ら学び成長していってもらいたい」と期待した。
この後、ステージ上で、久保真知子主幹から、女子生徒に真新しいナースキャップ、男子生徒にエンブレムが与えられた。生徒たちは、緊張した面持ちで看護師のシンボルを受け取り、臨床実習への決意を新たにした。会場では、父母と上級生120人が、その様子を見守っていた。
上級生の石田美輝さん(3年)は、「あなたが支えてくれる人が多くいること、決して一人ではないことを忘れないで下さい。いつまでも今日の感動を忘れずに、自分の信じる看護の道、そして患者様の心に寄り添うことの出来る心温かな看護者を目指して下さい」とエールを送った。
ナースキャップとエンブレムをつけた戴帽生たちは、ステージ中央のキャンドルから灯りを受け取り、父母の前を一周。30人全員が壇上に並ぶと、キャンドルの灯りの中で、ナイチンゲール誓詞を朗読。最後に「愛こそは わがつとめ わがいのち 私のために 愛はない」と学校歌を合唱し、看護師への意識を高め、その責任の重さを改めて実感していた。
戴帽生たちは、11月29日(月)から2週間、市立小樽病院と小樽市立脳・循環器・こころの医療センター(第二病院)で研修を行う。