市立望洋台中学校(望洋台3・根井朗夫校長・202名)は、保健体育の授業で、全国で初めて、全校生徒対象に外部講師を招いたダンス授業を行っている。
ダンスは、2012(平成24年度から新しくなる学習指導要領で、1、2年生で必修、3年生は選択種目となる。
現在は2年後までの移行期間となっており、同校では、「子供にとっては、専門的な技術や知識を有する人によって、質の高い授業を有意義に受けてもらう。先生方には、今後、専門的な指導をしてもらえるように勉強としてもらいたい」と、「ダンスうんどう塾」の小林英夫塾長に講師を依頼。
「ダンスうんどう」は、同塾が、保育園・幼稚園・小学校で、簡単に効率的に学べるようにと考案した学習システム。発祥の小樽から全国への普及に取り組んでおり、市内の小学校でも精力的に指導を行っている。関連記事
望洋台中では、9月から、全国で初めてとなる全校生徒を対象として、外部講師の小林塾長による現代的なリズムのダンス「ダンスうんどう」の授業をスタート。
生徒たちは、小林塾長が用意した5回分(計30時間)のカリキュラムをこなし、ダンスを通して、リズムの基礎感覚をはじめ、基本的な動作などを身に付けながら、自己表現の楽しさや仲間との学習の達成感を実体験。
11月4日(木)の3年生の最後の授業では、男子と女子がペアを組んで手を取り合って、縦横のステップ、ターンなどに挑戦。全員で2つの輪をつくり、踊るパートナーが次々に入れ替わるゲーム感覚のレッスンもあり、生徒たちは終始笑顔で、男子も女子も和気藹々と、ダンス授業に取り組んでいた。
横関恒くん(15)は、「最初は、女子と手をつなぐことが恥ずかしく、ダンスが難しかった。でも、最後はうまく踊れるようになって、女子との触れ合いも楽しくなった。初心者にも分かりやすいので、必修授業になったら面白いと思う」。蓮井愛実さん(15)は、「リズムを取ることが難しかったが、最後は楽しく踊ることが出来た」と笑顔で話していた。
小林塾長は、「校長先生、教頭先生、担任の先生が、文科省の教育の流れを敏感にとらえ、積極的に取り組んで頂いたので、今回全国でも初めての全校生徒対象のダンスの授業が出来た。ダンス授業の積み重ねを試すことが出来たので、今後は学年別の細分化したカリキュラムづくりをしたい」と話していた。