小樽商工会議所は、11月1日(月)10:30から小樽経済センターで、「第30回臨時議員総会」を開き、新会頭に山本秀明・協和総合管理株式会社社長(副会頭・58)、副会頭に、西條文雪・西條産業株式会社社長(副会頭・58)、斎田義孝・株式会社サイダ社長(64)、杉江俊太郎・杉商株式会社社長(54)の3氏を選任。山田市政とともにあった11年間の鎌田体制が終わり、若返った新体制が発足した。
同所は、議員改選期(10月31日・1期3年)を迎え、9月28日に3号議員12名、10月4日に2号議員27名、10月13日に1号議員41名の総員 80名を決めた。この臨時総会は、新たに確定した議員の中から、新会頭・新副会頭を選ぶもの。関連記事1 関連記事2
総会には、議員60名が出席。今任期満了で退任する鎌田力会頭は、冒頭、「私は、今総会をもちまして退任させていただくことを6月の議員総会で申し上げたとおりであります。前・川合会頭が健康を害されまして突然に任期途中で辞任されるアクシデントから、残任期間のつなぎ役として仰せつかりました重い職責を11年間の長きに亘って務めさせて頂くことが出来ましたのは議員の皆様、事務局の皆様の心温まる協力とご支援の賜物でございます」と述べた。
新会頭は、鎌田会頭が、6月15日開催の常議員会で山本副会頭を推薦する意向を表明しており、同総会で正式に提案。参加議員の賛同を得たのち速やかに決定した。関連記事
山本新会頭は、「私が小学校6年生当時、小樽の人口は20万7,000人でピークだった。現在は、13万3,000人で、7万4,000人減少し、3分の1以上が減っている。2035年には8万人になると予測されているが、これは黙っていたらということで、歯止 めをかける政策を商工会議所として進めていく。若者の雇用の場所を作って商工業の振興を徹底するべき。後志と連携した一次産業、食品加工業の育成、内外の観光客をどう呼び込むかを考えている。丸井跡地やウイングベイ小樽の再生にも前向きに取り組んでいくことが必要」と就任挨拶。
この後、副会頭には、西條文雪氏を筆頭副会頭として再任し、新たに斎田義孝と杉江俊太郎の2氏を選任。また、中松義治専務理事(64)を再任した。
西條筆頭副会頭は、「私は会頭と同期で、斎田さん、杉江さんを見ても若返りしている。議員も19名の入れ替えがあり、これから新しい活動について期待出来る。これまでの商工会議所は陳情や要望活動を主にしてきたが、これからは行動する商工会議所として頑張りたい」。
斎田新副会頭は、「活力がある小樽のために何が出来るのか。会頭の下でしっかり取り組んでいきたい」。杉江新副会頭は、「若い会員を引っ張り山本会頭の下で頑張りたい」と決意表明した。
総会後の記者会見で、山本新会頭は、「必要なプロジェクトを必要な時に作って協議していく。一次・二次産業、観光産業、港湾、再開発エリアのプロジェクトをすぐに進めたいと考えている。政策を専門に扱う職員を配置して検討して進めるような体制を作りたい」と意気込みを語った。