生活協同組合コープさっぽろ(札幌・大見英明理事長)は、10月25日(月)から、社会福祉事業の一環として、小樽市を含む全道4地区で、配食サービスを開始した。
コープさっぽろは、1965(昭和40)年、消費者の手で利益を守る流通網をつくろうと、札幌市立北園小学校体育館に地域の住民と北大生協職員を合わせた 200名が集まって、札幌市民生協として設立した。現在の組合員数は133万1,835名で、全道21市16町にチェーンストア108店舗を構える。
このほど、「全道で急速に進む高齢化に対応するため」と、社会福祉事業の一環として、小樽市をはじめ、札幌市、岩見沢市など全道4地区で、配食サービスを開始した。
このサービスは、おかずだけの夕食メニューを、月~金の週3日以上で無料で配達する。配達スタッフが車を運転し直接手渡しする。低カロリー食コースは、週5日2,490円、週4日1,992円、週3日1,494円で、1食当たり498円。普通食コースは、週5日2,950円、週4日2,360円、週3日1,770円で、1食当たり590円となっている。
65歳以上の高齢者率が30%を超える小樽市内では、銭函や張碓、星野、朝里川温泉方面を除くほぼ全域で実施する。初日の25日(月)は、100件・120食からのスタートとなった。
塩谷の国道5号線沿いにある宅配トドック小樽センターでは、地元採用の配達員5人と、社会給食事業部の竹田洋トレーナー、宮崎久美子・小樽後志地区組合員理事が、生憎の雨模様で肌寒い中、配達車両の前に集まり、出発式を行った。
宮崎組合員理事は、「小樽も高齢化が進む中、安心、安全なサービスを進めることはとても意義がある。配達員が、高齢者宅に行き直接手渡しすることで安否確認もでき、離れて暮らす家族にとっても非常にありがたい」と激励。配達員は、円陣を組んで「今日も一日笑顔と安全で頑張るぞ」のタッチ&ゴーの掛け声を出し、120食分の配達に出動した。
コープさっぽろ配食事業部では、小樽市内の宅配の最終需要予測は1日680食可能とし、スタート予算は150件・160食としていたため、スタート時シェアは14.7%・予算比66.7%と予測よりも厳しい内容という。
◎生活協同組合コープさっぽろ