4年連続冬季利用者ゼロ 冬眠する望洋シャンツェ


 約13億円で建設された「小樽市望洋シャンツェ」(朝里川温泉1)は、今冬も利用予定がなく、4年連続で利用者ゼロを記録し、スキーシーズンを前に長い冬眠に入ることになった。
 「小樽市望洋シャンツェ」は、K点80mのノーマルヒルジャンプ台。多目的広場(兼駐車場)・運営ハウス・スタートハウス・飛型審判塔・電光掲示板・リフトも完備した本格的なジャンプ施設。国体誘致のため、新谷昌明前市長時代の1998(平成10)年度に約13億円(建設費約9億円、用地取得約4億円) かけて建設された。
 小樽市は、財政難を理由に、2007(平成19)年度から大会誘致を止め、2009(平成21)年度までの3年連続で冬季利用者がゼロとなった。さらに、2010(平成22)年度も「残念ながら冬季利用はなし」(小樽市教育委員会)となり、これで4年連続利用者ゼロの見込みとなった。利用者はゼロでも、毎年度、施設の管理経費に約100万円(2010年度は約60万円)の市税が流れている。
 一方では、小樽ジャンプ少年団(竹内賢司団長)のOBや父母たちが、資金難の中、老朽化したホームの「潮見台シャンツェ」(潮見台2)の改修工事にボランティアで取り組み、12月から始まるちびっ子ジャンパーたちの練習のために備えている。関連記事
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