小樽港に寄港した日本一周乗船実習中の海上保安大学校(広島県呉市)の練習船「こじま」の一般公開が、9月26日(日)14:00~16:00に行われた。
「こじま」(2,950トン)は、1993(平成5)年に就役した世界的にもトップレベルの大型練習船。全長115m・幅14m・深さ7.3m。今年は、同大学校3年生・43名を乗せ、9月10日(金)から11月24日(水)までの105日間、呉から長崎、舞鶴、小樽、横浜など日本一周実習を行っている。
小樽は、北海道唯一の寄港地で、第一管区海上保安本部管内に「こじま」が入港するのは初めて。同船は、26日(日)11:00に入港し、第2号ふ頭に着岸。この寄港に合わせ、オープンキャンパスとともに一般公開を実施した。
一般公開に先立ち、小樽市は、船内で入港歓迎式を行った。山田厚副市長は、「時間が許す限り小樽を楽しんでこれからの航海の英気を養ってもらいたい」と歓迎。
佐藤尚之本部長は、「せっかくの小樽寄港ですから、市民と交流して大学校について理解を広めてもらいたい。小樽は、港の発展を語らなければ歴史を語れない港湾都市。実習生にとって楽しい思い出になれば嬉しい」と迎えた。
実習生代表の田中敏文さんは、「私たちにとって入学して以来初めての乗船実習であり、自分たちの手で船を動かす楽しみ喜びを実感している。実習生にとって、北海道出身の私にとって、練習船こじまで、歴史ある美しい街並みが並ぶ小樽に入港出来たことを非常に嬉しく、そして誇らしく思っている」と力強く挨拶した。
一般公開には、多くの巡視船や海猿ファン619人が参加した。操舵室や機関砲などを見学しながら、写真撮影。映画「海猿」の撮影で俳優が実際に着用していたウェットスーツも展示されており、女性ファンたちは、「これを着ていたんですね」、「感動」、「嬉しい」と歓声を上げていた。
札幌の大鞭滉平くん(5)は、「面白かった。機関砲が格好良かった。こじま初めて見れたので嬉しい」と目を輝かせていた。
同船の実習生は、27日(月)は休養で小樽の街を観光し、28日(火)13:30に出港する。