休部のピンチ乗り越えた最上ボーイズ 少年野球の頂点に


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 部員数の減少で一時休部になるピンチを乗り越えた少年野球チーム「最上ボーイズ」(北村克也監督・松井直矢主将)が、8月28日(土)から9月5日(日) まで入船公園野球場・幸小グラウンドで開かれた「第33回小樽少年野球夏季大会」で、たった1点のみの失点で、市内の少年野球チームの頂点に立った。
 「最上ボーイズ」は、現在19人の部員が所属し、4人の投手を抱えるチーム。現在の6年生が、3年生だった頃、部員の減少が相次ぎ、一時はたった3人となって休部に追い込まれた。なんとかチームの存続を願っていたところ、2006(平成18)年の夏の甲子園で、ハンカチ王子とマーくんの熱闘に触発された子供たちが一斉に入部し、試合が出来る人数になった。
 試合が出来るようになっても、チームは弱小だった。コールド負けなど悔しい結果が続き、「大会に出ても”1回戦チーム”」(保護者)という。しかし、負けても負けても、子供たちは、その悔しさをバネに練習を重ね、チームのまとまりが良くなり実力をつけていった。
 今年に入り、監督・コーチ陣を一新。新体制となって臨んだ夏季大会。1回戦は、昨年の新人戦で全国大会に出場した強豪チーム「望洋ベアーズ」との対戦。打線がつながり5点取り、失点はエラーによる1点のみで、5-1で勝利した。
 この弾みで、2回戦は「高島・祝津」に13-0で圧勝。準決勝も「若竹野球少年団」に2-0で失点なしで勝った。決勝選も「小樽シーレックス奥沢」に3-0で勝利し、チームとしては30年ぶりの優勝を果たした。
 子供たちは、「野球やってから大会ではあまり勝ったことがなかった。今回は、バッティングが良く、エラーがなかった。望洋に勝ったから、点を取られる気がしなかった」と振り返る。
 同チームは、全道各地で優勝した強豪チームが出場する「はまなす国体記念少年野球大会」(10/16・17、札幌・太陽球場)に出場する。
 「どんな強いチームと対戦することになっても、強い気持ちで戦う」(エース・藤田仁羽くん・6年)。「これまで戦って負けてきたチームも出場するので、今年は勝ちたい」(大会MVP・田中佑季くん・6年)。「どこのチームが出てきても全力で戦う」(松井主将・6年)と気合十分だ。(写真提供:最上ボーイズ)