手宮に屋台誕生 理美容室駐車場で毎週日曜営業


temiyayatai1.jpg 小樽の下町・手宮に屋台「てみやFood Stall」が、9月12日(日)に誕生した。手宮で40年間、カット&パーマ「ヤマシタ」(錦町7)を経営する山下秀治さんが、「手宮の活性化」を目指し、同店駐車場で始めた。
 「屋台で安く飲んでエンジンを入れて、手宮の居酒屋やスナックに行ってお金を落としていってもらえたら」。博多や室蘭の屋台の盛り上がりに魅了され、2年前にこの構想を抱いた。
 経費を節約するため、自ら木材を調達し、高さ200cm・幅180cm・奥行90cmの屋台を2台作り、ガスコンロや焼き鳥の焼き台などを設置した。インターネットで70万円もする屋台セットを、安価に済ませた。
temiyayatai2.jpg 9月12日(日)に手宮っ子たちを対象にプレオープン。飲食や酒屋などを屋台に招き、「簡単に屋台をやると言っても勉強しなければならない。美容室の仕入れはシャンプーとかリンスで賞味期限がない。食べ物はそれがあり、大変」と話し、様々なアドバイスを聞いた。
 ウリは、ドリンク2杯、ラーメン1杯、串2本、おまかせ鉢1杯が付く1,600円の晩酌セット。「来たからにはビールは飲んでもらいたい。ビール飲むならつまみも必要だしと色々考えた。プラスにならなくても良い。ただ2人雇うので彼らの人件費と材料費さえ賄えれば良い。屋台で安く済ませて、他の店で使ってもらいたい」と話す。
 屋台の営業は、毎週日曜日18:00~21:00。「おれが手宮に来た時は、本当に活気があった。昔の活気を取り戻してもらいたいと思っている。自分が経営するのではなく、若い子たちが、ワゴンを持ってきて商売しても良い。とにかく手宮に人を呼びたい」。