9月中旬になり山々の葉が秋色に染まり始める中、勝納川には、遠洋から回帰したサケたちが、産卵のために遡上する姿が見られるようになった。
勝納川は、奥沢水源地からあふれ出た水が、勝納町・真栄・奥沢地区をぬって流れ、小樽港と交わる。毎秋、この川を命懸けで遡上するサケの姿を眺めることが出来る。
9月12日(日)は、臨港線の勝納橋付近で、約70cmのサケ30尾が、群れてスイスイと泳いでいた。人が近づくと、素早く動き敬遠。川を上る前の準備をしている様子だ。
サケは、北海道・本州北部の川で産卵する。孵化してから5㎝程度の大きさに成長すると川を下る。3~5年間、海で生活し、生まれた川を遡上して産卵・放精する。
30尾のサケたちは、これから1ヶ月かけ、傷つきながらも懸命に勝納川を遡上し、新しい命を生み、一生を終えることになる。