市立小樽文学館(亀井秀雄館長)と市立小樽美術館(佐藤敬爾館長)は、文学館・美術館の再整備事業の概要と改修工事プランをまとめ、8月23日(月)に発表。9月8日(水)に入札を行い、10月末までに敷地内の4本のポプラ並木を伐採する。
同事業は、1億4,630万8,000円の総事業費で行われる。財源内訳は、日本宝くじ協会の助成金1億500万円、おたるファンが支えるふるさとまちづくり資金基金921万8,000円、一般財源3,209万円なっている。
再整備の内容は、1階を市民ギャラリーと多目的ギャラリーにし、文化芸術活動の発表の場、ミニコンサート、フリーマーケットに活用する。また、研修室やミーティングルームも併設し、講演会や研修会、会議、ボランティア活動の場に。3階には、小樽在住の世界的版画家・一原有徳の展示室を新設。地下の一部は、美術館収蔵庫、外構は、がらす市や小樽雪あかりの路などのイベント、散策、憩いの場所にする。
工事スケジュールは、9月8日(水)に外構と建物工事の入札を行い、外構は10月末、1階及び地下は2011(平成23)年12月下旬、3階は同年3月下旬に完成予定で、それぞれ完成1ヶ月後に使用開始となる。
この整備事業では、小樽市と所管の教育委員会は、敷地内に旧手宮線と一体化した多目的広場を作るため、駐車場入り口の電柱はそのまま残し、その並びに立つ北海道を代表する4本の大きな健康木のポプラ並木を伐採し、代わりにイタヤカエデを4本植える方針。
ポプラ並木を伐採することには、市民から次第に反対の声が大きくなっている。市と教委の方針のままポプラ並木が伐り倒されてしまうのか、市民の力の盛り上がりでこの貴重なポプラ並木が守られるかの瀬戸際を迎えている。
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