市立緑小学校4年生(28人)は、「地域景観プランナーになろう」をテーマに、小樽の歴史的建造物を学ぶ総合学習に励んでいる。
8月26日(木)は、旧岡崎家能舞台を生かす会(三ツ江匡弘会長)の協力で、学校近くにある小樽市能楽堂(花園5)で開かれた「能楽こども教室・特別教室」に出席し、84年の歴史を持つ能舞台や能楽の歴史を学んだ。
同校の4学年の総合学習は、毎年、小樽の観光について学んでいる。今年度は、「地域景観プランナーになろう」をテーマにし、市内の歴史的建造物を学び、最終的には、小樽に馴染む建物の絵を描き発表する。
この授業の一環で開かれた「能楽こども教室・特別教室」は、同会メンバーが、小樽における能についてを小学生にレクチャー。基礎知識を身につけたあと、子供たちは、3グループに分かれてすり足や能面付けなど、能舞台で舞の基本を体験し、普段とは全く違う独特な動作に挑戦。
能舞台での仮面付けでは、講師から「前の柱は見えるか、先生たちは見えるか、見えるところが狭いだろ」。すり足では、「すり足は10年やっても出来ない。能は、足の芸術と言われているぐらい難しい」とその奥深さを教わっていた。
畑大地くん(10)と野上洋渡くん(9)は、「プロでも、舞台から落ちてしまうという話を聞いて、能楽は本当に難しいものだと思った。仮面をつけてみたら、前がちょっとしか見えなかった。すり足も何もかも全部難しかった」と話していた。