小樽出身のジャズピアニスト・野瀬栄進さん(39)が、このほど、日本とアメリカで活躍するアーティストに贈られる「2009年度 S&Rワシントンアワード」(S&R財団・久能祐子会長)を受賞した。
野瀬栄進さんは、4歳からピアノを習い始め、20歳の時にジャズの本場・アメリカでの演奏を目指して渡米。カリフォルニア、フットヒル・カレッジ、デアンザ・カレッジのバンドで演奏し、ヴォーカルグループ「Fun Fair」に参加。1994(平成6)年にニューヨークに移り、「Mannes College of Music, New School」のジャズ科を卒業した。
現在は、「Blue Note」、「The Stone」、「Knitting Factory」などのジャズクラブに出演し、著名なミュージシャンと共演する。2001(平成13)年には、井上陽介とマット・ウィルソン、グレゴア・マレットさんとオリジナル曲集「HERE NOW HEAR」を発表した。アメリカでの活動とともに、小樽では毎年2度ほど演奏している。
最近では、元モーニング娘の歌手・加護亜依さんをプロデュースすることが話題となっている。9月にはニューヨークでジャズライブ「加護亜依 JAZZ LIVE @ NYC ~今夜限りのスペシャルライブ with 野瀬栄進~」を開く。
このほど、作曲と演奏活動の功績が認められ、「2009年度 S&Rワシントンアワード」を受賞。今年5月、ワシントンD.Cで開催された表彰式に参加しパフォーマンスを披露した。
同賞は、音楽家やアーティスト、ダンサーなど全ての芸術家が対象で、「日本とアメリカの架け橋になるような新進気鋭の芸術家に与えられる」。これまで、川久保賜紀や庄司沙香、小菅優、森麻季さんなど国際的なミュージシャンが受賞しているが、ジャズ・ミュージシャンとしては初の受賞となる。
8月に入り、小樽に帰省していたが、19日(木)にまたニューヨークへ戻る。帰国前の18日(水)10:00には、市役所を訪問し、受賞報告を行う。来年2月4日(金)には、札幌コンサートホールKitaraでピアノソロコンサートを予定している。
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