快晴の夏小樽に彩り 潮まつりフィナーレ 



 23日(金)に開幕した「第44回おたる潮まつり」。最終日の25日(日)は、北海道の夏らしいさわやかな絶好の快晴となり、これ以上ない夏祭り日和となった。
 陸では神輿渡御、海上では船団パレード、空には大輪の花火が咲き乱れ、夏の小樽を彩り、祭りのフィナーレを飾った。
 神輿渡御は、全道各地から約1,000人の担ぎ手たちが一堂に集結し、6基の神輿を担いだ。スタート地点の花銀商店街からサンモール一番街、中央通り、中央ステージまでの約1.7kmを練り歩き、中心商店街に「セイヤッ」、「エッサ」の威勢良い掛け声を響かせた。
 中央ステージの宮入りでは、担ぎ手たちが、6基の神輿を上下左右に大きく揺らし、会場は熱気に包まれた。ステージ付近を囲んだ市民や観光客たちは、この力強く迫力ある宮入りに、「いいぞ」、「すごい」、「格好良い」と歓声を上げた。 
 船団パレードは、高島や祝津の漁師たちの漁船17隻が参加。第3号ふ頭基部の観光船乗り場から、大漁旗を大きくなびかせながら港内を一巡り。約150人の市民が、観光船や屋形船に乗船し、このパレードを見学。潮風を受けながら、絶好の祭り日和となった小樽の街を満喫していた。
 祭りのフィナーレの花火大会「海灯(うみび)」では、早打ち、スターマインなど約1,500発の花火が打ち上げられた。大輪の華が夜空に咲き乱れ、会場に集まった市民や観光客たちから、大きな拍手と歓声が広がった。
 この日、中央ステージでは、第3回うちわコンテストと第19回潮ねりこみコンテストの表彰式が行われた。
 うちわコンテストは、大輪の花火を背景に、七福神たちが船に乗って大海原を進む絵を描いた、長橋中学校の明城理紗子さん(3年)が最優秀賞に選ばれた。こちら
 ねりこみコンテストは、昨年1位の小樽商科大学と、2位の北一硝子が、同列一位となった。
 今年の潮まつりは、初日のふれこみスタート時に強い降雨に見舞われ、関係者たちには、3日間の祭りの影響に懸念が広がった。しかし、その後はすっかり雨が上がり、2日目もねりこみ開始時に夏の陽が差し込む絶好の祭り日和となった。初日の人出は少なかったが、2日目・最終日と、大勢の人が会場に足を運んだ。
 潮・潮・潮の3日間は、小樽最大の夏祭りらしい盛り上がりを見せ、盛況のうちに幕を閉じた。