おたる水族館(祝津3)は、7月17日(土)から、人食いザメの一種「クロヘリメジロザメ」を、道内で初めて公開する。
「クロヘリメジロザメ」(Carcharhinus brachyurus・メジロザメ目)は、最大で全長3mになる、凶暴な人食いザメ。メキシコ湾からアルゼンチン、ニュージーランド、日本、アメリカ南部、地中海などの水深100mまでの外洋に生息している。
細長い体。やや尖った鼻。胸ビレ・背ビレが三日月型に反り返り、人食いザメの代表的な形をしている。するどい目つきが厳つい。ホオジロザメの次に凶暴だが、子供からは人気がある。最高寿命は12歳程度。
同館では、アクワワールド茨城県大洗水族館から、オス3尾(2~3歳)を入手。現在、海のパノラマ回遊水槽で、試験的に1尾を泳がせている。イワシなどの小さな魚たちは、いつ食われるのか怯えながら群れで固まって泳いでいる。
「今までは、のんびり泳いでいた魚たちが、危機感を抱き、群れでまとまって泳いでいる。今後、サメが大きくなった時、僕たち職員も、水槽を洗う時には気をつけなければいけない。鎖帷子(くさびかたびら)のシャークスーツを着たり、防護するための檻に入らなければいけない」(川尻孝朗営業課長)と怯えている。
同館では、これまで5種類のサメを飼育しているが、新たに公開する「クロヘリメジロザメ」は最も凶暴だとしている。公開は、7月17日(土)から。(写真提供:おたる水族館)
◎おたる水族館HP