「おたる潮まつり」開幕 「どんどこざぶ~ん」の3日間  



 「どんどこざぶ~んどんざぶん」。小樽の夏の祭典「第44回おたる潮まつり」が、23日(金)から始まった。
 雨降る中、実行委員をはじめ関係者たちは、潮音頭や潮踊り唄に合わせ、3,000個の提灯が点された市内中心街を練り歩き、祭りの開幕をアピールした。
 初日の23日(金)、メイン会場の小樽港第3号ふ頭で、15:00から、カラオケチャンピオン大会が行われた。市内の神社の例大祭で好成績だったのど自慢たちが、中央ステージに立ち、海から山へと、その歌声を響かせた。
 18:00からは、ミス潮(ミスおたる)の高坂亜美・本間弓理さんの2人と西條文雪実行委員長を先頭に、実行委員や市職員、市議会議員、日本舞踊の社中など約200人が、潮ふれこみを行った。ふれこみ開始時に強い雨が降り出したが、関係者たちは、梁川通りの山二わたなべ商店街を出発。雨にも負けず、「それ、それ」の掛け声を出した。
 都通り商店街のアーケードに入ると、実行委の願いが通じたのか、突如、雨は止んだ。その後、びしょ濡れの浴衣姿の関係者たちは、第一大通り、中央通りを回り、中央ステージまでを練り歩いた。
 司会の池田栄治郎・横川佳枝さんの掛け合いで、祭り会場は次第に盛り上がりを見せ、開祭式がスタート。小樽港から運んだ海水「御神水」を奉納し、西條実行委員長は、「泥臭くてもマンネリでも、この潮まつりが存続する限り、潮の熱き炎が心の中に燃え続け、その炎が次の時代を担う子供たち引き継いでもらえれば、小樽の活性化のパワーの原動力になるのではないか。どんどこさぶんのどんざぶん。この勢いで、小樽を元気にしましょう」と開幕宣言。集まった大勢の市民とともに、「5,4,3,2,1」のカウントダウンを行い、会場に飾った提灯に灯りを点した。
 20:00からは、第1回目の花火大会「山灯」。スターマインや早打ち、水中スターマイン、大スターマインなど1,000発の花火が、小樽の夏の夜空に打ち上げられ、光と音の饗宴で潮まつりの初日を鮮やかに彩った。
 降雨のため、例年よりも少ない人出となったが、雨が止むと、浴衣姿の子供や家族連れなどが三々五々と会場を訪れ、ずらりと並ぶ露店の周りを行き来していた。
 2日目の24日(土)は、11:00からフランダンスステージ、12:20からYOSAKOIステージ、13:00からメインの潮ねりこみが行われる。 75梯団(グループ)の5,700人が、市街地を練り歩き、小樽の街を華やかに彩る。
 また、会場では、国内初の公道レース開催を目指す「小樽グランプリ推進協議会」が、フォーミュラー・日本のレースカー「FN06型」を展示する。24日(土)14:40~15:00、16:00~17:00、25日(日)10:00~14:30に、子供の乗車体験を行う。