最後の室蘭ジャズクルーズ 小樽で歴史振り返る


muroranjazz.jpg 今夏で終了する「室蘭ジャズクルーズ」の実行委員会メンバーが、7月14日(水)、来樽し、兼ねてより親交のあった「OTARU 浅草橋JAZZスクエア」メンバーと酒を呑みながら、10年の歴史を振り返った。
 「室蘭ジャズクルーズ」は、焼き鳥屋店主・石塚和義代表(62)と、旅館経営・山下正純実行委員長(52)、ピアノ調律師・大岡弘典副実行委員長(52)のJAZZ好き3人が集まり、「21世紀の始まりの2001年に、JAZZのイベントをやろう」とスタート。
 第1回は、室蘭の旧駅舎を利用して行い、第2回からは、港の倉庫を会場に移した。スタッフの紹介で、小樽運河浅草橋街園で「OTARU 浅草橋JAZZ スクエア」を開催している小樽フロンティア事業実行委員会の笹島進実行委員長(65)と出会い、相互にスタッフを派遣するなどイベントを支えあった。笹島実行委員長は、第3回から「室蘭ジャズクルーズ」の顧問に就いた。
 同ジャズクルーズは、当初、JAZZのイベントを主としていたが、小樽の「JAZZスクエア」実行委メンバーと交流してから、イベントをまちづくりにつなげられるようにと方向づけた。毎回、有名アーティストをゲストに招き、来場者数は2,000人を超え、今では、室蘭の夏を代表する音楽イベントに成長した。
 しかし、「10年を目指してイベントを開催してきたので、目標を達成することが出来るし、まちづくりに対する関わり方が見えてきた」と、今夏の開催で終了することになった。このため、「10年間お世話になり、JAZZクルーズの支えとなってくれたお礼に」と、立ち上げメンバー3人が来樽。
 「小樽の方々に出合ったおかげで、まちづくりに対する思いを勉強させてもらった」。「イベントは終了するが、まちづくりの思いが若い人たちに伝わっていない。どのように受け継いでいくかが問題」。「まちづくりには、年や肩書きは関係ない。思いがあれば良い」と、酒を飲みながら、10年の歴史を振り返り、まちづくりについて熱く語っていた。
 「室蘭ジャズクルーズ」は、8月21日(土)11:30~20:30、室蘭港中央ふ頭倉庫で行われる。入場料:一般4,500円(当日5,000円)、高校生以下1,000円(同1,500円)。問合せ:0143-44-9922 同実行委員会 詳細
 「OTARU 浅草橋JAZZスクエア」は、8月13日(金)から15日(日)15:00~21:00までの3日間、小樽運河浅草橋街園で行われる。入場無料。問合せ:22-3855 同委員会