雪の花「最後の処分セール」 海の日の3連休


yukinohana-sale.jpg 7月31日(土)で廃業する「雪の花酒造株式会社」(真栄1)は、17日(土)から19日(月)までの3連休に、「最後の処分セール」を行う。
 同社では、2009(平成21)年春から親会社の岸本医科学研究所(苫小牧・徳田充宏代表取締役社長)の資金援助ストップ後、生産を中止し、これまで製造した自社製品の販売を継続してきた。しかし、「資金繰りが限界に達した」と、7月20日(火)で販売を休止し、31日(土)で廃業することを決めた。
 同社製造部・池田聖史製造長は、7月9日(金)、自身のブログに、「新聞各紙既報のとおり、雪の花酒造は7月末をもって廃業となります。親会社の担当役員よりその報告を受けたのが6月28日。晴天の霹靂でありました。
 名水と国内でも有数の観光地の小樽という土地柄、これから飛躍が期待できる、中国やアジア圏に近いビジネスマーケット、さらに北海道内では取得するのにハードルがかなり高い、酒造免許を有する蔵元だという面で事業を継続してもらえないかという思いも聞き入れてはもらえませんでした。腹の底からその決定に残念でなりません。
 私ら従業員は現在、20日までの最終出荷と最後の感謝セールに向けてのビン詰め作業などに忙殺されています。
 業界の常識外の廃業までの日程に、今まで雪の花酒造と信頼関係を築いてきた、たくさんのお得意先様からも「なんで辞めるんだ!」とたくさんの苦情もいただいています。製造を預かる私としては大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 今後、今まで支えてくださいました皆さまへ、心からの感謝の念をこめまして、7月17日からの3連休にて最後の処分セールを行います。私のこのブログもあと書いても1、2回と思います。私としましては、雪の花酒造は「これからの蔵」と思って頑張っていただけに日本酒という地場に根付いた日本の文化を絶やすことになるのは大変無念でなりません」と掲載した。
 セールでは、大吟醸笑招七福神(1,800ml)が12,800円から3,200円、純米吟醸雪の花(1,800ml)が3,980円から1,500円など、様々な製品が超格安で提供される。
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