手宮公園で「桜再生プロジェクト」に取り組む市立小樽末広中学校(手宮2・沼田守校長)の生徒たちが、7月2日(金)・5日(月)・8日(木)の3日間、土を起こして肥料を植える土壌改良作戦を実施している。
同プロジェクトは、地元商店街・能島通り商栄会と同校生徒200名がタッグを組んで、授業の一環として進めている。
手宮公園の桜に愛着がわくようにと、園内の桜110本に、ゴン太や紅桜、EXILEなどの名前をつけた。市内の樹木医・中村哲世さん(有限会社庭園デザイン代表取締役)を講師に招き、桜の病気、手宮公園の桜の現状などを学んだ。
今回の土壌改良作戦は、1年から3年生までの200人が、学年ごとに分かれ、桜の木の周りの土を約30cm程度掘り起こし、根焼けしない遅効性の肥料を敷き詰め、土と腐葉土・ピートモス・たい肥などを混ぜる作業を行っている。
学校の授業時間の問題から、土壌改良する範囲は小さい。「やらないよりは良い。桜に栄養を与えることが出来る」(中村さん)。今後、6年かけて周囲の土に栄養を与え、たくさんの花が咲くようにするとしている。
5日(月)の作業には、2年生71人が参加。スコップの使い方を知らない生徒もおり、ボランティア参加した大人からその使い方から教わっていた。また、女子グループでは、固くなった土を掘り起こす作業に悪戦苦闘していたが、担当教諭が手助けに入り、参加者全員で、桜の再生に汗を流していた。
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