小樽海洋少年団(見延庄三郎団長)は、本格的な海水浴シーズンを迎え、7月4日(日)、海での事故防止活動として、サンフィッシュスポーツクラブ(若松1)のプールで着衣泳体験を実施した。
同団では、毎年、水泳やカッターボート漕ぎ、ロープ結びなどの基本動作訓練を行っているが、着衣泳を体験するのは初めて。「水泳は出来るが、海での万が一の時に備え、小さいときに体で覚えさせたい」。
今年度から講師が小樽海上保安部職員が務めることになり、参加した12人の子供たちは、着衣泳体験前に巡視船ほろべつに乗って、1日海上保安官体験も行った。
着衣泳では、子供たちが、4人1組となって4人の海猿(潜水士)の指導の下、はじめに服を身に着けないで水着だけでプールに。その後、服を着て再び水の中に入り、「靴を履いていると以外に浮かぶ」、「服が重い」と、その違いを肌で感じた。
海に転落したとの想定で、プールに後ろ向きに倒れた時に、どのように体を浮かせるかの練習も行った。転落後には、仲間から2Lのペットボトルを渡され、それを抱きかかえ、ペットボトルが浮きになることを学んだ。
講師の潜水士たちの「水に落ちても、暴れないで、そのままの体制でじっとしていれば、服の中に入っている空気で浮かぶことが出来る」のアドバイスに、「本当だ」、「浮かんだ」、「それにペットボトルを抱えるとぜんぜん違う」。海洋少年団員たちは、安全に海と親しむため、海で働くプロから様々なアドバイスを受け、もしもの時に、いかに浮力を確保するかを体感した。