小樽市病院局は、7月1日(木)、株式会社久米設計札幌支社と、新病院の基本設計業務を3,780万円(税抜)で契約した。
市は、2007(平成19)年3月、築港地区を建設地とする新病院基本設計委託業務を、随意契約を前提とした公募型プロポーザルによって同社を選定し、5985万円で発注した。しかし、その半年後の2009(平成21)年11月に、財政の見通しがつくまでと、2,581万48円の解約金で中断した。今度は、建設地を量徳小学校敷地に変更し、3,780万円で同社と随意契約した。
随意契約の理由には、「随意契約を前提とした公募型プロポーザルにより選定された最適な設計者であり、業務の再開にあたり設計条件が変更となっても引続き委託することが妥当なこと」。
「平成18年度契約の業務中断までの協議過程や図面等の資料を活用することで、円滑に業務を進めることができること、また、平成18年度契約時の決定率 (落札率)を設計金額の算定に採用することができ、本市にとって経済的に有利であり、他の業者に業務を行わせることが発注者にとって不利となるため」としている。
この基本設計の基となる市の「新市立病院計画概要」には、市内の医療者たちからは、「小樽の医療崩壊につながる」、「こんな総花的な病院は小樽にはいらない」などと、波紋が広がっている。
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