小樽最大の夏祭り「第44回おたる潮まつり」2日目・24日(土)を迎え、祭りのハイライト「潮ねりこみ」で、57梯団・5,700人の老若男女が、市内中心街から第3号埠頭の中央ステージまで元気に踊り抜けた。
この日の朝は、強い雨が降り続き、祭りへの雨の影響が懸念されたが、潮ねりこみのスタート時刻13:00には、雨がすっかり上がり、祭り日和となった。
75梯団・5,700人は、潮音頭や潮踊り唄に合わせ、市内を練り歩いた。潮ねりこみの出発地点・花園グリーンロードでは、関係者による”くす玉”割りが行われ、これを合図に、潮太鼓保存会の山車が、迫力ある打演を響かせながら、ねりこみの先陣を切った。
続いて、実行委員や市長、市議会などで作る役員梯団100人が出発。「どんどこざぶ~ん」の潮音頭に合わせ、花園銀座商店街、サンモール一番街、第一大通り、中央通りを抜け、中央ステージまでを練り歩いた。
役員梯団に続き、各梯団も次々に出発。幼稚園や町会、小学校、企業など、それぞれ工夫した衣装で参加。「キンキラキン、キンキラキン、パ」。「どーん、どん、どーん、どん」など、その梯団によって掛け声や振り付けも工夫されており、沿道の見物人を楽しませた。
昨年創立100周年の一環として初参加し、「昨年の感動をもう一度!」と、生徒と父母で約80名の梯団を作った手宮西小学校は、音楽に合わせ、拍子木で「カチン、カチン」と元気な踊りを披露した。
今年創立80周年を迎えた北手宮小は、児童と保護者、卒業生で50人の梯団を編成。雪だるまを形作った山車を出し、「雪まつり発祥の地」をアピールしながら、市内を練り歩いた。
姉妹都市提携30周年を迎えたニュージーランドのダニーデン市(ピーター・チン市長)の使節団と、22日(木)に姉妹都市提携を結んだソウル特別市江西 (カンソ)区の使節団もねりこみに参加し、特徴あるピンクや緑色の法被を着て、国際色豊かに街を彩った。
2008(平成20)年から毎年参加していた札幌市役所梯団は、職員の不祥事で参加を自粛。これにより1梯団減少することになった。当初、ダニーデン市と江西区が合同で梯団を作ることにしていたが、同実行委は、両都市の使節団を1梯団ずつに振り分け、梯団数を維持した。
沿道には、大勢の市民が見物や応援に駆けつけ、踊り歩く参加者たちに、「ガンバレー」、「よ、いいぞ」、「きれい」と声援を送っていた。
26日(日)の最終日は、潮太鼓打演、潮☆オールディーズナイト、潮わたり、みこし宮入、うちわ・ねりこみコンテスト表彰式などのイベントを行う。 20:00からは、花火大会「海灯(うみび)」で、約1,500発の花火を打ち上げ、祭りのフィナーレを飾る。