11日(金)に生まれた世界的にも珍しい白い体毛のトドの赤ちゃん「レタラ」が、15日(火)、水に溺れて死亡しているのが見つかった。
早朝、同館職員が、「レタラ」の様子を見に飼育場に行ったところ、陸にいるはずの赤ちゃんの姿がなく、辺りを見回すと水に沈んでいたという。
飼育部・角川雅俊獣医師は、「順調に授乳していたが、母親にとって初めての子育てで慣れていなかった。本来、生まれて一週間近くは泳ぐことがへたくそな赤ちゃんが、水際に行こうとすると、母親がすぐに陸に戻すのだが、それが出来なかった。夜は陸で寝ていたのに」と残念そうに話していた。
アイヌ語で「白」の意味を持つ「レタラ」と命名された赤ちゃん。国内で例のない白い体毛で、アルビノ・先天性白皮症(先天性色素欠乏症)とは異なり、関係者から注目が集まっていた。
同館では、11日(金)・12日(土)の2日間で2頭のトドの赤ちゃんが生まれており、12日(土)に誕生した「クンネ」は順調に育っている。(写真提供:おたる水族館)
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