「遠藤又兵衛邸」が無料一般開放


endo.JPG 富岡1丁目の高台にある邸宅「遠藤又兵衛邸」が、5月16日(日)から22日(土)までの一週間、無料一般開放されている。
 海産物商として財を成した豪商・遠藤又兵衛が、1902(明治2)年に建てた。土地1,281平方メートルに建坪延べ766平方メートルの大邸宅。建築には、本州から木材を取り寄せ、釘を使わずに3年かけた。高いレンガ塀で囲み、木造瓦葺(かわらぶ)き、下見板(したみいた)張りの武家屋敷を思わせる豪壮なつくりだった。
 1984(昭和59)年に、老朽化によって取り壊されることになったが、邸宅の正面部分の171平方メートル(51.8坪)が保存された。同邸宅を所有する立正佼成会小樽教会は、改装や修復工事を重ね、当時の面影を残している。
 1985(昭和60)年7月には小樽市指定歴史的建造物第4号。1995(平成7)年には小樽市第8回都市景観賞を受賞した。
 立正佼成会小樽教会は、2005(平成17)年から、5月に無料の一般開放を行っている。
 一般公開初日、敷地内でユニセフバザーや献血を実施。スタッフたちは、道行く人にチラシを配り、一般公開とともに献血を呼びかけた。
 同所を訪れた市民たちは、”小樽の街に残る和洋折衷の大邸宅”と言われた豪商邸の風情をじっくりと見学していた。
 一般開放は、22日(土)10:00~15:00まで。問合せ:23-7265 立正佼成会小樽教会