「第6回さくら祭り」の2日目・29日(土)。「フレー、フレー、おーたーる」。太く男らしい雄叫びが、サンモール一番街に響いた。
今年4月、3年ぶりに復活した小樽商科大学の応援団のパフォーマンス。新旧の文化を披露する同祭り初企画「小樽の伝統文化と新文化のコラボイベント」で、出演する12組の先陣を切って、ステージに登場。
山田祐己団長は、片足20kgある巨大な「団長下駄」を履き、「よいしょ!」の掛け声で勇ましく前へ。「今年の入学式で復活した。当時は5人しかいなかったが、新参が入り、今は10人になった。新文化の底力を見せて欲しい。我々旧文化は、日本舞踊や詩吟といった頼もしい見方がついている。なんだか今日いけそうな気がするー!」と、応援状「檄文(げきぶん)」を力強く読み上げた。
約80年の歴史ある羽織・袴姿の団員10人は、商大の寮歌「若人逍遥の歌」を男らしく歌い、「フレーフレーおーたーる」と、小樽とさくら祭りの応援を行った。会場には、応援団OBの姿も見られ、現役団員とともに、アーケードに寮歌を響かせていた。
商大応援団は、旧制小樽高商だった大正時代にはすでに存在していたと言われている。近年、団員数は減り、2007(平成19)年には、たった一人だった団員が卒業し、休団状態となった。応援団OBたちは、2011(平成23)年に迎える商大100周年に向け復活を目指して立ち上がり、このほど10人の学生たちが集まった。中には、女性団員も。
消極的な「草食男子」が増加していると言われる中、男らしい「肉食団員」たちが、市民の前に立ち、その勇ましい姿を10年ぶりに披露した。団員たちは、「復活した姿を見て頂けて嬉しい」と喜んでいた。
「小樽の伝統文化と新文化のコラボイベント」では、小樽商大チアリーディング「ドルフィンズ」、道民文化センターかっぱれ、商大アクセル、ガァ助、日本詩吟学院岳小樽支部、、高島越後踊り、YOSAKOIなど、12組の老若男女が、その腕前を披露した。
◎小樽商科大学応援団を復活させる会