小樽市出身の高橋朋子さん(57)が設立したアフリカ南部ジンバブエの「ジャナグルアートセンター」のジュニアグループが、5月30日(日)から日本ツアーをスタートさせる。
高橋さんは、アフリカ出身のレゲェミュージシャン「ボブ・マーリー」の影響を受け、1986(昭和61)年にアフリカに渡り、ジンバブエの 首都ハラレに移り住んだ。日系企業や日本大使館などに勤務したのち、1992(平成平成4)に、音楽事務所「ジャナグルアートセンター」を設立。音楽なし には一日が始まらないというジンバブエの伝統音楽の継承を目指し、コンサート企画や音楽教室を始めた。
ジンバブエの伝統音楽のアピールを目的に、2002(平成14)年に、初の日本ツアーを開催。北海道、秋田など11地区でコンサートとワークショップを行った。 2005(平成17)年、2006(平成18)年にも日本ツアーを企画し、全国各地を精力的に回り、歌とダンスを披露しながら文化交流を行った。
ツアーの最終公演は、いずれも出身地の小樽。2006(平成18)年のツアーでは、小樽の夏のイベント「第40回おたる潮まつり」にゲスト出演し、リズミカルなダンスミュージックで、小樽の夏を盛り上げた。関連記事
5月30日(日)からスタートする日本ツアーは、4年ぶり4度目。今回は、「ジャナグルアートセンター」が、2005(平成17)年からダンスを教えてきた7歳から14歳の子供4人とコーチ2人がグループを結成し、歌とダンスを披露する。
「2010(平成22)年は、南アフリカでワールドカップが開催されます。ジンバブエは、ここ数年間、未曾有のインフレーションに見舞われ、現在、経済再建を模索しているところ。21世紀を担う子供たちを希望とし、国境を越えて世界の中に立ち、地球をひとつの国と感じる心を、日本の子供たちと共に育ててもらいたい」。
ツアーは、5月30日の和歌山県を皮切りに、関西、東北を巡り、北海道に北上。全国の小中学校、高校、大学、病院、老人ホーム、幼稚園など、約30ヵ所で公演する。
ジンバブエの各地で歌い継がれてきたわらべ歌、祝いの歌、子守唄などを演奏し、参加型のイベント、日本語による童謡の合唱を予定。親指ピアノの「ンビラ」、牛の皮で作ったドラム「ンゴマ」、植物で作ったマラカス「ホショ」など、手作りの伝統楽器に触れる体験会も。
最終公演地の小樽では、ロース幼稚園、色内小学校、まや幼稚園、朝里クラッセホテルの4ヵ所で演奏する。ロース幼稚園と色内小学校の演奏会では、父母らが集まって実行委員会を結成し、昼食会や花火大会などのイベントも企画する。
高橋さんは、「皆さんの協力で、故郷でコンサートが出来るだけでなく、交流会もして頂けること大変嬉しく思っている。すごく楽しみにしている」と喜んでいる。(写真は、JENAGURUHPより)
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