「焼酎いっぱいグイー(チュチュジー)」。「チョーベーチューベー チョーチューベー」。
5月15日(土)、小鳥たちのさえずりが響きわたる長橋なえぼ公園(幸1)で、春の自然観察教室が行われた。
今回は、日本野鳥の会小樽支部の梅木賢俊支部長による野鳥観察。6名の野鳥ファンが参加。双眼鏡を首に下げ、あちらこちらから聞こえてくる小鳥の鳴き声に耳を澄ましながら、園内を散策した。
「あ、これは、ウグイスの仲間のセンダイムシクイの鳴き声ですね」と梅木さん。参加者は、梅木さんが指差す方に顔を向け、木々の間を飛び回る鳥を目で追いかけた。
この時期の鳥は、オスがメスにべったりくっついている。メスが他のオスに取られないようにするためだ。鳥のさえずりは、オスがメスを呼ぶためのもの。そして、カップルになると、なわばりを主張するためのものに変わるという。
快晴となったこの日、オスメスの鳥たちが、森林の中を飛び回り、日光浴を満喫していた。「今日は私たちにとっても暖かく気持ち良いが、鳥たちにとっても同じ気持ちだろう。野鳥観察は、目だけでなく耳もつかって下さい。チュチュジーと聞こえましたね。この泣き声は、焼酎いっぱいグイーと覚えると忘れません」とユニークなアドバイスをしながら、森の奥へと進んだ。
この日は、コゲラや、メジロ、カワラビなどの野鳥を観察した。