市指定歴史的建造物の岡川薬局(若松1)の正面玄関・調剤室を利用した「Cafe White」が、このほどプレオープンした。真っ白のオシャレな空間で、商大生や社会福祉士、主婦のオーナーたちが日替りで出店し、日によって異なる店を楽しめることで話題を呼んでいる。
同建物の再活用は、建築設計・映像制作・まちづくりコンサルティングを行うN合同会社(若松1・福島慶介代表)が行う。2008(平成20)年秋に、福島代表が個人で建物を購入。昨冬から改装工事を進め、1階の薬局部分をカフェのテナントスペース、1階・2階の住居部分を下宿部屋、2階の一部分をゲストハウスにした。
「Cafe White」と名づけたカフェは、日替り・週替りでオーナーが出店するというちょっと代わったテナントスペース。
現在、小樽商科大学の女性3人グループによる「人と人との輪」をテーマとした「cafe COLPEN」。調理師免許を持つ社会福祉士による、福祉の相談も出来るカフェ「アウンクル」。主婦が毎日市場で仕入れた食材で作るごはんを提供する「Chelsea」の3チームが営業している。
営業時間は、昼の部10:00~16:00、夜の部17:00~22:00。火曜定休。22:00からの深夜部門もオープン予定。
「白いキャンバスをイメージした空間で、様々な出店者がお店を盛り上げます。日替りで異なるお店を楽しむことが出来ます」(福島代表)。
岡川薬局は、1930(昭和5)年建築の小樽有数の老舗「薬種売薬」の店舗。信香町から奥沢につながる道路に面して建つ、昭和初期の代表的な木造商店建築。木造モルタル塗り2階建で、マンサード屋根(2重勾配の屋根)をかけ、ドーマ窓(屋根窓)を設けている。当時、推定1億円で建てられた豪邸。1993(平成5)年に小樽市指定歴史的建造物に指定された。(写真提供:松本望)
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