日時:5月2日(日)午後3時~午後6時頃
場所:小樽市銭函海岸(JR銭函駅より数分)
撮影者: 柴田 進(システムエンジニア&パソコンスクール講師)
今年の4月は寒い日が多かったので、高島おばけが発生する要件にもなかなか達していなかったようです。5月に入り、やっと暖かい日が到来。2日は、久しぶりの穏やかな日となり、銭函に出かけてみると、蜃気楼(しんきろう)に出会えました。
■高島岬&トド岩の蜃気楼(高島おばけ)
対象との距離:約16km
この日は、高島岬やトド岩方面には、蜃気楼が発生する感じを受けなかったので、あきらめていたところ、帰り際になってちょっとした変化が表れ始め撮影したものです。
午後5時半過ぎより、何となく変化していて、この日、一番大きく変化したのが、この画像です。
上段は、ほぼ実景に近い画像。
17:54 夕暮れ時のオレンジ色に染まった「高島おばけ」を見るのは初めて。トド岩が約2倍程、上方向に伸び上がっているのが確認できた。また、高島岬のシルエットが変わっているのもわかる。
しかし、いつ見ても「高島おばけ」はおもしろい。
短時間に、その対象がいろいろな形に変化するのがおもしろく、醍醐味でもあります。これが、今シーズン第1号の蜃気楼のようです。
これから、小樽周辺では、6月末ぐらいまで「高島おばけ」のシーズンです。穏やかな日で風が弱い日に、小樽周辺の海岸沿いに出向くと遭遇するかもしれません。双眼鏡等があると楽しい行楽となるでしょう。
■北石狩衛生センターの蜃気楼(高島おばけ)
対象との距離:約22Km
上段は、この日の撮影した中で、ほぼ実景に近い画像
16:28(2段目) 北石狩衛生センター施設の上部に反転像が現れ始め、その瞬間をとらえた画像。いったん、その反転像が消えたものの、二十数分後に、大きな変化が現れる。
16:52(3段目) 一番ピークに近い姿を捕らえた画像。これほど大きな反転像はなかなかお目にかかれないでしょう。