小樽市公会堂併設の旧岡崎家能舞台(花園5)で、4月26日(月)、スウェーデンから来た「国際ロータリー第2360地区 」の研究グループが能の基本を学び、日本の伝統文化を楽しんだ。
小樽で能を学んだのは、洞爺湖サミットのウインザーホテルや、日本製鋼所工場、刀鍛錬所などを巡り、研修を行っている同地区の文化交流チーム5名。26日 (月)に来樽し、まだ冬囲い中の旧岡崎家能舞台を訪れ、能楽の歴史や能楽の楽しみ方を学び、実際に、足袋を履いて、仕舞の基本的な動作を実践した。
講師は、旧岡崎家能舞台を生かす会の三ツ江匡弘会長。「能は、700年前に誕生したと言われ、世界最古の演劇。能楽という言葉が出来たのは、明治14年で、その前は猿楽と言われた。中国の雑芸サンガクから来ており、これが転化、なまって猿楽となった。能は悲劇的な物語、狂言は日常の面白い話」と能楽の歴史について解説した。
能で使用する面を披露すると、メンバーたちは興味津々。実際に顔にあてて、写真を撮る人も見られた。舞台に立ち、擦り足や扇を使った所作など、仕舞の基礎を体験。5人のメンバーが並び、ぎこちなく歩くと、「骨折した時のリハビリみたいだ」と講師から指摘され、笑い声が舞台に広がった。
リーダーのカトリン・アンダーションさん(55)は、「茶道や華道、琴などを体験したことはあるが、能については初めてで、とても楽しかった。難しかったがエンジョイすることが出来た」と喜んでいた。
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