4月29日(木)からのゴールデンウィークを前に、奥沢水源地の水管橋の一般開放が始まった。落差21m・10段の階段式水路を、雪解け水が轟々と流れる「水すだれ」を正面から眺められる。
奥沢水源地の水道施設は、奥沢ダム(非越流型アースダム・有効貯水量423,000立米)と階段式溢流路(石積み水路・落差21m・段差10段)、奥沢浄水場(緩速ろ過方式・1日給水量6,000立米)の3つ。
1908(明治41)年1月起工、1914(大正3)年竣工で、工期6年9ヶ月を経て貯水池より通水開始となった。2008(平成20)年に、社団法人土木学会の”平成20年度土木学会推奨土木遺産”に認定された。
ダムから溢れ出る水は、21mの落差がある10段の水路で流下させている。「水すだれ」と呼ばれ、春になると周辺の緑、秋になると紅葉と調和し、見事な景観美を創り出す。
この「水すだれ」を正面から眺められる水管橋の一般開放は、6月の水道週間のみ行われていたが、2008(平成20)年からは、春から秋まで長期間の開放となった。
当初は6月からの開放だったが、昨年からゴールデンウィーク前に変更した。橋からの見事な景観を市民をはじめ、多くの観光客に公開する。
4月26日(月)は、春晴れとなったが、冷たい風が吹き、肌寒い日となった。水管橋への人出は少なく、雪解け水が、轟々と流れる音だけが広がっていた。
一般開放は、11月3日(水)10:00~16:00まで。
◎水管橋の一般開放が始まります