4月10日(土)12:00、勝納町にある札幌管区気象台の無人・特別地域気象観測所のデータで、小樽の積雪がゼロとなった。
この日の最高気温は14.3℃で、5月上旬並の暖かさとなった。この影響で、早朝7:00に5cmあった積雪が、1時間ごとに1cmずつ減り、12:00にはゼロを記録した。今年は、昨年よりも6日遅い。
観測所のデータでは、積雪がゼロとなったが、天狗山や周辺の山々にはまだ白い雪が残っている。市街地にもまだ残雪が散見されるが、あちらこちらにフキノトウが顔を覗かせている。
長橋なえぼ公園では、ミズバショウ、ザゼンソウなどの春の植物が芽生えている。ザゼンソウは、仏炎苞の中から黄色の花が顔を覗かせている。
ミズバショウの湿地では、マガモの夫婦が日向ぼっこをしながら、花の間をスイスイ泳ぎ、水中の餌を探していた。
水生昆虫類の沼では、エゾアカガエルが産卵の真っ最中で、散歩中の人を警戒してか、夫婦が卵の周りを行ったり来たりしていた。
北国小樽の長い長い冬がようやく終わり、春を迎え、本格的な新緑の季節が到来する。