4月に入り、市内の雪も急激に減り、市内長橋なえぼ公園(幸1)では、残雪の隙間の雪解け水の中から、春の湿地植物・ミズバショウとザゼンソウが芽生え、次々と顔をのぞかせている。
ミズバショウとザゼンソウは、4月から5月頃に咲く花で、毎年、小樽に春の訪れを告げる。
園内の芝生庭園脇に、ミズバショウの群落が見られる湿地帯。の中央散策路奥に、ザゼンソウの群落が見られる湿地帯がある。
ミズバショウは、サトイモ科植物。純白の仏炎苞(ぶつえんほう)から黄緑の花序が顔を見せる。葉がバショウの葉に似ていることから、この名が付いた。4月2日(金)は、まだ、黄緑の花序は白い仏炎苞に包まれていた。
ザゼンソウは、サトイモ科植物。黒紫色の仏炎苞の中から黄色の花が咲く。法衣をかぶって座禅を組むお坊さんの姿に見えることから、和名では「ダルマソウ」と付けられている。まだ黒紫色の仏炎苞が背を丸め、内の花序が隠れているが、ひとつだけ、黄色の花が顔をのぞかせている。
3月下旬には、季節外れの降雪に見舞われたが、4月に入ると、春の陽気が広がり、小樽の花の季節が到来した。