旧岡崎家能舞台を生かす会(三ツ江匡弘会長)が、小樽市公会堂併設の旧岡崎家能舞台(花園5)の一般公開に併せて、6月5日(土)から8月29日(日)まで、子供も大人も能楽を気軽に楽しめるイベントを実施する。
この能舞台は、荒物雑貨業で財を成した豪商・岡崎謙氏が、1926(大正 15)年、入船町の自邸に建設したもの。当時は、小樽能楽堂と呼ばれていた。江戸幕府が定めた能舞台をつくる際の格式の中で、大名屋敷につくられる最上級の形式でつくられている。岡崎氏の遺志で、小樽能楽堂の本舞台と橋懸かり部分が市に寄贈され、1960(昭和35)年に現在地に移築された。
同会は、「能舞台を有効に活用しながら、様々なプログラムを用意し、市民、そして観光客の皆さまに日本の伝統文化である能楽を気軽に楽しんで頂きたい」と、6月5日(土)から、「能を楽しもうプロジェクト2010」をスタートする。
イベントは、高校生以上対象の「能楽 仕舞 体験教室」、小学1年生から中学3年生までの「能楽こども教室」、「能楽ものづくり子供教室」。
「能楽 仕舞 体験教室」は、レクチャー2回・稽古7回・発表会1回の計10回。稽古曲は、宝生流「鶴亀」か「羽衣」。参加費3,000円(学生2,500円)。
「能楽こども教室」は、お話し2回・ものづくり体験2回・稽古7回・発表会1回の計12回。稽古曲は、「鶴亀」か「羽衣」。参加費無料。
どちらも、参加条件は、発表会に参加出来る人。足袋持参。
「能楽ものづくり子供教室」は、能につながる名前や形をした和菓子作り(7月17日)と、能舞台模型作り(8月12日)の2つ。参加費は1回300円。
「本事業のような開催形態は全国的にも稀で、北海道では初めてであり、小樽しか出来ない、画期的かつユニークな活動です。一人でも多くの市民、観光客の皆さまに、日本の伝統文化に触れる新たな機会としたい」と、参加者を募集している。
問合せ・申込みは、電話0134-22-8713、FAX0134-33-8713、小樽市花園2-9-10 旧岡崎家能舞台を生かす会事務局(三ツ江)、Email mitsue01@nifty.com
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