小樽市内の介護保険施設でノロウイルスによる集団感染が発生したことが、4月15日(木)に分かった。今年になってから、市内の保育所や学校などでノロウイルスの集団感染が発生したのは、これで15件目となった。
小樽市保健所によると、昨年同時期の集団感染は8件で、今年はそれの2倍の15件となっている。「原因の特定は難しい」という。
今回の集団感染は、市内介護保険施設で、入所者・職員合わせて20名が、嘔吐や下痢の胃腸炎症状を呈している。入院者が3名出たが、重症者はいない。
市保健所は、同施設に対し、関係者の健康状態の把握、病状急変に迅速に対応できる看護体制の強化、手指の洗浄徹底、施設内の清掃・消毒の徹底など、感染拡大防止のための指導を行った。
「保育所や学校でも発生しているので、人が多く集まるところに関しては、特に、健康状態の把握はもちろん、手指の洗浄の徹底など、基本的なことをやって、感染拡大に努めてもらいたい」(市保健所健康増進課)と呼びかけている。