1,000人当たりの歯科診療所数 小樽が全道1位


 小樽市がまとめた「統計で見るわが街おたる」で、市内の人口1,000人当たりの歯科診療所数が全道1位となった。
 「統計で見るわが街おたる」は、市の主要指標を昭和35年から収録した統計資料と、さまざな指標で本市が道内でどのような位置にあるかを収録している。
 この中で、道内34市における小樽市の位置は、人口・世帯数7位、年少人口8位、老年人口4位、出生児数9位、死亡者数5位、小中学校児童・生徒数9位、高等学校等進学率9位、大学等進学率17位などとなっている。
 この比較のうち、人口1,000人当たりの歯科診療所数は、道内で一番歯科診療所が多い札幌市(0.646施設)を抑え、小樽市(0.653施設)が全道1 位となった。また、過去5年の統計でも、小樽市はベスト3に常にランクインしており、2007(平成19)年にも一度トップとなっていた。
 小樽の歯科診療所数は、人口に対する診療所数が多いと言われてきたが、この統計で数値による裏づけがされた格好となった。
 市内の歯科医師は、「札幌市にある北大や医科大が近郊にあること。札幌の医師が小樽に開業することが多くなった。歯科数にあまり変化はなくても、それ以上に人口が減り、統計が上がった」と見ている。
 2010(平成22)年4月現在の歯科診療所は83件。市内の歯科診療所の競争が激しいことから、余市で開業する医師も増えてきているという。