余市宇宙記念館「スペース童夢」(余市町黒川町6)が、4月17日(土)10:30、1年4ヶ月ぶりに再オープンした。週末とあって家族連れの町民が次々と施設を訪れ、久々の宇宙見学を満喫した。
同施設は、日本人初の宇宙飛行士・毛利衛さんの偉業を称え、1998(平成10)年に開館した。しかし、赤字経営が続き、運営する第3セクターが経営破綻し、2008(平成20)年12月に閉館に追い込まれた。このため、今度は、余市町の直営で、運営規模を縮小しての再オープンとなった。
町営での再スタートは、展示と映像主体の教育施設に変更。日本人宇宙飛行士の山崎直子さんと野口聡一さんの2人が滞在する国際宇宙ステーション実験棟「きぼう」をイメージする施設を新設し、宇宙でのトイレやベッド、宇宙食など、宇宙での衣食住を紹介。地球環境の今を見つめ地球の未来を考える常設展示「地球環境とわたし」や、子供の学習室も備えた。
この日は、再オープン記念として入館料が無料となったこともあり、大勢の家族連れが足を運んだ。子供たちは、新しい施設や、3Dシアター、デジタルプラネタリウムを行ったり来たりし、”宇宙の神秘や宇宙開発の最新情報”を学んだ。
来館者たちは、「ベッドは寝袋みたいだな。これで寝れるかな」。「重力がないから、横になって寝るという感覚がないのだろうな」。「宇宙食が美味しくなさそう。どんな味がするのだろうか」と興味津津となっていた。
初日の来館者数は、1,313人と、ゴールデンウィークや夏期の繁忙期並みの人出となった。同館では、「2人の日本人宇宙飛行士が、宇宙に滞在しているというニュースが流れて注目が集まっていること、1年半ぶりのオープンで関心が高まっていることから、来館者数が1,000人を超えた。これから、余市や小樽、札幌など、北海道の子供たちに宇宙の面白さを伝えたい」と話していた。
同館の入館料は、これまでの料金設定よりも安く、大人(高校生以上)1,200円から500円、小人(小・中学生)500円から300円となった。幼児は無料。開館は、11月30日(火)09:00~17:00まで。月曜休館日。
◎余市宇宙記念館「スペース童夢」